取引先の企業やスタッフが反社と接点がないか調査できる反社チェックツール。企業の信頼を担保する役割を担います。
「反社チェックツールの種類が多くて、選び方がわからない」
「反社チェックツールの導入にコストがかかるのが心配…」
導入を検討するに当たって、このような悩みを抱えている方も多いでしょう。
そこで本記事では、反社チェックツールのおすすめツール10選を紹介していきます。選び方や利用する際の注意点も解説するので、ぜひ参考にしてください。
この記事の内容
反社チェックツールとは?
反社チェックツールとは、取引先の企業や社員が反社会勢力とのつながりがないかを調査できるツールです。
もし、新規の取引先企業が反社会勢力とつながっていれば、知らなかったでは済まされません。会社の信頼を失うだけでなく、最悪の場合存続の危機に直面するでしょう。
反社チェックツールは、安全な経営と取引をするために大きな役割を担うシステムといえます。
反社チェックツールを選ぶうえでのポイント
では、反社チェックツールを選ぶポイントを3つ紹介していきます。
- 調査範囲がコンプライアンス基準を満たしているか
- スクリーニング機能が優れているか
- API連携が可能か
調査範囲がコンプライアンス基準を満たしているか
まず、反社チェックツールの調査範囲がコンプライアンス基準を満たすか確認しましょう。
反社チェックツールを導入しても、調査範囲が自社のコンプライアンス基準を満たしていなければ効果は薄れます。
そこで導入の際は、信憑性の高い情報元から情報収集をしているか、自社のコンプライアンス基準を満たしているかを確認しましょう。
スクリーニング機能が優れているか
反社チェックツールは、スクリーニング機能の性能も重要です。
性能が低ければ関連性のない情報まで収集してしまい、確認に時間がかかり業務効率が低下する恐れがあります。
反社チェックツールを選ぶ際は、スクリーニング機能に優れたものを選びましょう。
API連携が可能か
新規取引先を開拓するために、複数の企業情報をチェックするケースでは、個別に情報収集していては時間と手間がかかります。
そこで、API連携が可能かをチェックしましょう。
API連携が可能な反社チェックツールなら、外部システムやアプリケーションとの接続により業務負担の軽減につながります。
反社チェックツールのおすすめ10選を比較!
それでは、反社チェックツールのおすすめ10選をそれぞれ詳しく見ていきましょう。
ツール名 | 料金 | API連携 | 無料トライアル |
---|---|---|---|
Sansan | 要問い合わせ | ○ | – |
RiskAnalyze | 27,500円~ | – | ○(要問い合わせ) |
アラームボックス パワーサーチ | 3,300円~ | ○ | ○(30日間) |
RISK EYES | 16,500円~ | ○ | ○(1週間) |
反社チェッカー | 無料 | – | – |
RoboRoboコンプライアンスチェック | 従量課金 | ○ | ○(10件まで) |
Gチェッカー | 88円~ | – | – |
反社DB Web検索 | 要問い合わせ | ○ | – |
minuku | 要問い合わせ | ○ | – |
DQ 反社チェック | 330円~ | – | – |
Sansan
運営会社 | Sansan株式会社 |
---|---|
利用料金 | 初期費用+運用支援費用 ※要問い合わせ |
機能 | 名刺管理 接点管理 企業情報 マーケティング システム連携 セキュリティー |
調査範囲 | Refinitiv社とKYCC社のリスクデータベース |
Sansanは、営業に欠かせない幅広い機能を兼ね備えたビジネスツールです。
中でも反社チェックとして、自動スクリーニングや一括リスクチェックで瞬時に検知しリスクマネジメントを強化できます。
なお、照会する情報は、信頼性の高いデータベースからしか取得していません。安全かつ効率的に、反社チェックを行えます。
RiskAnalyze
運営会社 | KYCコンサルティング株式会社 |
---|---|
利用料金 | 月額料金 ライト:27,500円 スタンダード:50,000円 |
機能 | 反社情報 経済犯情報 一般事件情報 海外リスク情報 風評情報 月次参照件数 50件 Emailサポート ※ライトプラン |
調査範囲 | 約700箇所からの公知情報 |
RiskAnalyzeは、新聞記事・インターネット上のニュース・風評など約700か所からの公知情報を元に検知する反社チェックツールです。
操作も難しくないため、コンプライアンスチェックのノウハウが豊富でなくても問題ありません。
100万件の検索に約60分で対応でき、結果はCSVで保存も可能。調査結果はクラウドに7年間保存されるので、必要なときに必要な情報を引き出せるのもポイントです。
アラームボックス パワーサーチ
運営会社 | アラームボックス株式会社 |
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利用料金(税込) | ライトプラン:3,300円 ビジネスプラン:8,250円 エンタープライズプラン:55,000円 |
機能 | 調査レポート 反社チェック 登記チェック 信用チェック |
調査範囲 | 専門調査会社 新聞記事 |
アラームボックス パワーサーチは、1つで調査レポート作成から反社や登記、信用チェックまで対応した反社チェックツールです。
専門調査会社のデータベースでは、公になっていない情報なども収集し、不要な情報は精査するのでスクリーニングは必要ありません。
反社チェックでは、専門調査会社のデータベースと、実際に取り上げられた新聞記事から照会します。
プランは用途に合わせて3種類から選べますが、1社のみ30日間無料で実施できるのもおすすめポイントです。
RISK EYES
運営会社 | ソーシャルワイヤー株式会社 |
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利用料金(税込) | 初期費用:無料 330円(1媒体あたり) ※最低利用料金は月額16,500円 ※新聞記事の結果は、見出し閲覧料と本文閲覧料が発生 |
機能 | API連携 同系記事まとめて表示 自動で差分検索など |
調査範囲 | 新聞記事 Web記事 ブログ・掲示板投稿 制裁リスト アンチソーシャルDB |
RISK EYESは、企業名や人名だけで簡単に検索できる反社チェックツールです。
ヒットした記事で同系列のものがあった場合は、まとめて表示されるのでチェックの手間を省けます。
AIが不要な記事を除外し高精度な検索ワードを標準提供するため、RISK EYESが提供しているAPIと連携すれば作業効率化も図れるでしょう。
1週間限定ですが、無料トライアル期間中は反社チェックツールを好きなだけ利用できます。
反社チェッカー
運営会社 | PRBASE PTE. LTD |
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利用料金(税込) | 初期費用:無料 フリープラン:0円 スタンダードプラン:月額11,000円 |
機能 | 反社チェック |
調査範囲 | Webニュース記事 新聞記事やテレビなど |
反社チェッカーは、新聞記事やテレビで取り上げられた情報や、Webニュース記事から情報を照会する反社チェックツールです。
結果は即表示されるので、すぐに情報を知りたいときに便利。無料のフリープランは一部機能が制限されるものの、有料のスタンダードプランは月額のみで無制限にチェックできます。
初期費用や導入コストをおさえたい企業にとっても、導入しやすいでしょう。
RoboRoboコンプライアンスチェック
運営会社 | オープンアソシエイツ株式会社 |
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利用料金 | 月額料金 1件~:従量課金 ~100件:20,000円 ~300件:54,000円 ~500件:80,000円 ~700件:98,000円 ~1,000円件:120,000円 ※インターネット記事検索 |
機能 | 一括登録 チェック条件設定 自動検索 自動取得 API連携 など |
調査範囲 | 新聞記事 インターネット |
RoboRoboコンプライアンスチェックは、予め用意されているネガティブワードを選ぶだけで設定が完了する反社チェックツールです。
後は自動検索と自動取得するので、反社チェックにかかる業務負担を軽減し、反社チェックの業務負担を軽減できるでしょう。
既存のCRMやSFAと連携すれば、さらに利便性が高まります。ただし、API連携は別途2万円/月の費用がかかるので注意してください。
料金は、1件から99件までは従量課金制ですが、100件以上は月額制です。
インターネット記事検索と、インターネット記事 & 新聞記事まとめて検索では料金が異なるので自社に合うプランを選べます。
Gチェッカー
運営会社 | 株式会社ジー・サーチ |
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利用料金(税込) | 1検索あたり88円(1回最大50件まで) |
機能 | まとめて検索 検索品質保持 検索結果レポート表示 |
調査範囲 | 新聞 雑誌記事 |
Gチェッカーは、新聞や雑誌記事から情報を照会する反社チェックツールです。
1回の検索で最大50件まで可能なので、複数の調査対象にも対応可能。予め設定しておけば検索品質を保持し、検索結果はレポート形式で表示されます。
チェックしたい企業が多いと時間と手間がかかりますが、Gチェッカーであれば業務負担の軽減を実現できるでしょう。
反社DB Web検索
運営会社 | 日本信用情報サービス株式会社 |
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利用料金 | ID利用料金(月額)+検索単価×検索件数 |
機能 | リアルタイム検索 キーワード検索 あいまい検索など |
調査範囲 | 反社会的勢力データベース検索エンジン(JCIS DB) |
反社DB Web検索は、年間780万件以上を突破する国内最高水準の反社チェックデータベースから情報を照会する反社チェックツールです。
日本信用情報サービスは、独自の知見に基づいて情報収集しているので通常の検索ではヒットしない情報の入手も可能。その中には警察関連情報も含まれます。
信頼性の高い情報を入手したいときや、他では検索しきれない情報をカバーしたいときに役立つでしょう。
minuku
運営会社 | 株式会社セナード |
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利用料金 | 要問い合わせ |
機能 | 一括検索 都度検索システム(Web型) 都度検索システム(API連携) RPAシステム 詳細調査レポート 登記簿謄本(電子版)取得代行 |
調査範囲 | 要問い合わせ |
minukuは、反社会勢力対策・コンプライアンス対策の専門家が監修したデータ構築により、質の高い情報を提供する反社チェックツールです。
チェック対象のさまざまなことがひと目でわかるのもポイント。API連携や都度検索システムなど、機能も充実しています。
また、スクリーニング調査では必要なデータのみ提供しているので、リスク分析コストをおさえたい企業に向いているといえるでしょう。
DQ 反社チェック
運営会社 | 株式会社ディークエストホールディングス |
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利用料金(税込) | 入会金・月会費:無料 Lite:330円~(1万件以上は100円) 一括調査サービス:550円~(500件以上から対応) |
機能 | リスク検索 メディアDB + WEBチェック |
調査範囲 | 新聞記事検索 WEB検索 |
DQ反社チェックは、反社チェック以外にも、犯罪関与や訴訟・破産などのネガティブ情報も検索できる反社チェックツールです。
調査結果はWEBシステム専用管理画面から確認できて、報告書は検索や閲覧以外にも印刷やPDFファイル化もできます。
用途に合わせてプランを選べますが、いずれのプランも入会金や月会費はかかりません。Liteプランなら、1件330円で反社チェックが行えます。
同一企業で複数アカウントを発行できるので、それぞれの機密性も担保できます。
反社チェックツールを利用するうえでの注意点
では次に、反社チェックツールを利用する際の注意点を2つ紹介していきます。
- ツールと人の目でダブルチェックする
- チェックは定期的に実施する
ツールと人の目でダブルチェックする
まず、ツールを利用するうえで、人の目によるダブルチェックを徹底しましょう。
反社チェックツールは、効率よく情報収集できますが、ツールで入手できる情報は万全とは限りません。
中には、関連性の低いもしくは全く関係ない情報が含まれるケースもあります。
ツールを使えば確認作業効率化を図れますが、ツールに頼り切るのではなく、人の目でもダブルチェックしましょう。
チェックは定期的に実施する
反社チェックは一度ではなく、定期的に実施してください。
取引開始前には反社との関わりがなかったとしても、その後接点を持たないとは限りません。
また、チェックした時期と結果をまとめておくと、後で見返しやすくなるので情報管理も必要です。
反社チェックツールのメリット
では最後に、反社チェックツールを利用するメリットを3つ紹介します。
- 反社チェックにかかる時間と手間を削減できる
- 世間から信用を失うリスクをおさえられる
- 犯罪行為に巻き込まれるのを防止できる
反社チェックにかかる時間と手間を削減できる
最大のメリットは、反社チェックにかかる時間と手間を削減できることです。
人の手で新聞やインターネットから情報のチェックも可能ですが、膨大なデータを確認するには時間と手間がかかります。
反社チェックに時間を取られると、他の業務に支障をきたす恐れがあるでしょう。
反社チェックツールの活用により、短時間でさまざまな情報を入手できれば、自社のリソース確保につながります。
世間から信用を失うリスクをおさえられる
そして、世間からの信用を失うリスクをおさえられるメリットもあります。
新規取引先の情報を確認せず、後から反社会勢力とのつながりが発覚した場合、取引がある企業も反社会との関わりがあると判断されかねません。
実際は事実無根でも、疑いの目を向けられれば、信頼を失う恐れがあります。一度失った信用を取り戻すには時間がかかり、取引がある企業から契約を打ち切られる可能性もあるでしょう。
反社チェックツールでしっかりと情報収集できていれば、世間からの信用を失わず、コンプライアンス遵守の企業だとアピールできます。
犯罪行為に巻き込まれるのを防止できる
反社チェックツールの利用により、犯罪行為に巻き込まれるリスクを防止できます。
もし、反社会勢力とのつながりがある企業と取引した場合、犯罪行為に加担させられるかもしれません。
知らぬ間に関与している恐れもあるでしょう。反社チェックツールは、そうした犯罪行為に巻き込まれることを未然に防ぐ役割も担います。
まとめ:反社チェックツールで自社のリスクを回避しよう
手作業では時間と手間がかかる反社チェックも、ツールを使えば時短になり、業務効率向上を図れます。
また、事前にしっかりとチェックしておくことで、自社が抱えるリスクを回避できるでしょう。
営業やテレアポでは数々の企業と接点を持つため、安全性の担保を期待できるはずです。
本記事で紹介したシステムや選び方を参考にしながら、最適な反社チェックツールを導入してください。