予算管理システムおすすめ10選!7つの選び方もあわせて解説

企業において重要な「予算管理」を効率化できる予算管理システム。

しかし、いざ自社に導入するとなれば、システムの選び方で迷うこともあるでしょう。

そこで、本記事ではおすすめの予算管理システムを10選紹介します。予算管理システムの選び方も解説していますので、ぜひ参考にしてください。

予算管理システムとは

予算管理システムとは、予算の目標や進捗を効率よく管理できるシステムです。

企業の経営維持・発展において、効率的かつ適切な予算管理は欠かせません。

従来はExcelなどの表計算ツールで予算管理を行うのが一般的でしたが、扱う項目や数値が多くなるほど煩雑になりミスが誘発されるのが問題でした。

一方、予算管理システムを利用すればデータ収集と入力を自動化でき、予算管理のコストを大幅に削減しながら人的ミスも削減できます。

また、操作感がExcelと類似するシステムも多く、活用しやすいでしょう。

予算管理システムの選び方7つ

予算管理システムの選び方のポイントとして、以下7つをおさえておきましょう。

  1. 予算に見合った料金であるか
  2. Excelなどから円滑なデータ移行は可能か
  3. 外部システムとの連携可能か
  4. 自社で求める機能が搭載されているか
  5. 適切なKPI設定は可能か
  6. 豊富なシミュレーションパターンに対応しているか
  7. 無料トライアルを利用できるか

予算に見合った料金であるか

予算に見合った料金であるかも重要です。

予算管理システムには導入コストとランニングコストが掛かります。
見積りを比較しながら、予算面で無理のない製品やプランを選びましょう。

Excelなどから円滑なデータ移行は可能か

Excelなどから円滑なデータ移行は可能かも、確認しましょう。

これまでExcelなどで予算管理をしていた場合、円滑にそのデータを移行できればすぐに万全な管理体制を築けます。
また、過去のデータも比較対象にできるメリットがあります。

外部システムと連携可能か

外部システムと連携可能かも確認してください。

予算管理システムは、会計システムや給与計算システムなどの外部システムとの連携に対応しているものも多いです。
また、外部システムとの連携により、一層予算管理を効率化できるシステムもあります。

自社で求める機能が搭載されているか

自社で求める機能が搭載されているかも、確認しましょう。

予算管理システムには、予実の差異を一目で把握できる差異分析機能、入力データの自動集計機能、レポート作成機能などがあります。

搭載機能の一覧を確認しつつ、過不足がないかを見ておきましょう。

適切なKPI設定は可能か

適切なKPI設定が可能かも、ポイントです。

KPI(重要業績評価指標)とは、「組織の目標を達成するための重要な業績評価の指標」です。
予算管理システムは、売上額など財務諸表に表れる数値以外にも、予算管理に関わるKPIを任意で設定できます。

KPIを何にするかは、企業によって異なります。例えば、KPIには「固定比率」「自己資本比率」「顧客数」「顧客単価」などがあります。

自社の予算管理で利用しているKPIを洗い出し、そのKPI設定が可能であるかを必ず確認しておきましょう。

豊富なシミュレーションパターンに対応しているか

豊富なシミュレーションパターンに対応しているかも重要です。

予算設定の際は、売上目標や経費、市場状況など多面的な要素を視野に入れる必要があります。ただし、各要素は常に変動する可能性があり、予算の動きも一定とは限りません。そこで大切なのは、複数のシミュレーションパターンを作成することです。

シミュレーションのパターン数は、予算管理システムによって異なります。豊富なパターン数を持つシステムであれば、導入後も安心して利用できます。

無料トライアルを利用できるか

無料トライアルを利用できるかも重要です。

実際にシステムを利用しながら比較することで、自社に合った予算管理システムを選択できます。公式HPから各システムの情報は得られるものの、操作感や機能は実際に利用しない限り体感できません。

予算管理システムの候補を絞った後は、無料トライアルを積極的に活用しましょう。

おすすめ予算管理システム10選

それでは、おすすめ予算管理システム10選を紹介します。

  1. Sactona(サクトナ)|アウトルックコンサルティング株式会社
  2. Manageboard(マネージボード)|株式会社ナレッジラボ
  3. bixid(ビサイド)|株式会社 YKプランニング
  4. DIGGLE(ディグル)|DIGGLE株式会社
  5. Workday Adaptive Planning|ワークデイ株式会社
  6. iFUSION|株式会社インプレス
  7. STRAVIS|株式会社電通国際情報サービス
  8. Loglass|株式会社ログラス
  9. BizForecast|
  10. fusion_place|株式会社フュージョンズ

Sactona(サクトナ)|アウトルックコンサルティング株式会社

初期費用 要問い合わせ
月額費用 要問い合わせ
無料トライアル 要問い合わせ

Sactonaは、Microsoft のテクノロジーに沿って設計・開発された、さまざまな経営管理業務を効率化する予算管理システムです。

操作画面はExcelそのものであるため、利用開始時もすぐに使いこなせます。集計作業・整合性チェック・締切管理などを自動化し、業務効率化を実現。

また、データ入力と同時に費目別・組織別・事業別・地域別・機能別等でも自動集計される便利なシステムです。

Sactona

Manageboard(マネージボード)|株式会社ナレッジラボ

初期費用 要問い合わせ
月額費用 要問い合わせ
無料トライアル 要問い合わせ

Manageboardは、予算実績分析や財務分析、業績シミュレーションなどの機能が揃った予算管理システムです。

計画プランやバランスシートなどを自動で連動させ、シミュレーション作業などを効率化できます。

また、Manageboardの操作方法や経営に役立つ情報などのセミナーを開催しているのも、活用しやすいポイントの一つです。

Manageboard

bixid(ビサイド)|株式会社 YKプランニング

初期費用 初期導入サポート利用の場合 65,000円~
月額費用 フリープラン:0円
ライトプラン:600円
シミュレーションプラン:4,900円
プランニングプラン:9,800円
無料トライアル 30日間

bixid(ビサイド)は、多種の会計ソフトとの連携に対応する経営支援システムです。

会計ソフトのデータをアップロードすることにより、月次経営報告も簡単に作成可能。複数パターンを同一画面内に表示できる仕様のため、一目でパターン別の差を把握でき最適な予算計画ができます。

株式会社YKプランニングは、bixidの利用方法や経営に役立つ情報発信するセミナーも開催しています。

bixid

DIGGLE(ディグル)|DIGGLE株式会社

初期費用 要問い合わせ
月額費用 要問い合わせ
無料トライアル 要問い合わせ

DIGGLEは、透明性の高い社内情報共有やスピーディーな意思決定を支援する予算管理システムです。

予算・実績・見込の自動集計機能やレポート機能も充実しています。「予算ID」と「変換機能」を活用すれば財務会計データを取り込む作業のみで、各種レポートを自動集計可能。

さらに、予実管理で役立つ情報を発信するセミナーも定期開催しています。

DIGGLE

Workday Adaptive Planning|ワークデイ株式会社

初期費用 要問い合わせ
月額費用 要問い合わせ
無料トライアル 要問い合わせ

Workday Adaptive Planningは、Excelに酷似した画面で簡単に収益や経費、人員を管理できる予算管理システムです。

実績データをインポートするだけで、予実の差異を自動分析可能です。

また、Workdayのモバイルアプリも提供されており、スマートフォンやタブレットからも利用可能です。

Workday Adaptive Planning

iFUSION|株式会社インプレス

初期費用 要問い合わせ
月額費用 要問い合わせ
無料トライアル 要問い合わせ

iFUSIONは、Excel運用サポートシステムです。

本ツールの特徴は、Excelフォーマットをそのまま利用できること。予算データは、各部門のExcelファイルからiFUSIONにエラーチェックしながらアップロードされます。

特に知識を必要とせず、既存のExcelデータを活用しながら予算管理を効率化するシステムを簡単かつ迅速に構築できます。予算の進捗管理もシステム上で実施でき、ワンクリックで全社の予算集計も可能です。

iFUSION

STRAVIS|株式会社電通国際情報サービス

初期費用 要問い合わせ
月額費用 要問い合わせ
無料トライアル 要問い合わせ

STRAVISは、データ収集や連結精算処理、レポート作成まで連結会計業務の全てのプロセスを効率化するシステムです。

また、連結決算業務などのアウトソーシング業務も展開しています。

バージョンアップ版の提供や問い合わせへの対応、セミナー提供などサポート体制も充実しています。

STRAVIS

Loglass|株式会社ログラス

初期費用 要問い合わせ
月額費用 要問い合わせ
無料トライア 要問い合わせ

Loglassは、「付加価値の⾼い経営分析」の提供を目標とした予算管理システムです。

予算管理においては、Excelやスプレッドシートのデータを自動で統合し、予算設定や集計作業を効率化できます。会計ソフトのデータも直接インポートでき、自動で科目別の仕訳も可能。

売上・利益などの財務数値だけでなく、KPIなど経営の意思決定に必要な要素を可視化でき、予算状況を簡単に把握できます。

Loglass

BizForecast|プライマル株式会社

初期費用 要問い合わせ
月額費用 要問い合わせ
無料トライアル 要問い合わせ

BizForecastは、情報共有面や情報保全面など、Excelのデメリットを解消した経営管理システムです。

会計システムとしての基本的なデータ構造や仕訳入力・精算表などの機能も搭載されています。

Excelと同じ操作感で入力作業ができるため、シームレスな移行も可能。カスタマイズ性にも優れ、変化が多い業務へも柔軟に対応できます。

BizForecast

fusion_place|株式会社フュージョンズ

初期費用 0円
料金 standardプラン:0円

【クラウド版】
ワークグループ:1,200,000円~
エンタープライズ:1,440,000円~
エンタープライズノンストップ:2,760,000円~
エクストリーム:4,680,000円~

【オンプレミス版】
ワークグループ:600,000円~
エンタープライズ:840,000円~

無料トライアル 1ヶ月

fusion_placeは、独自の高速多次元データベースを使用した、経営管理情報を一元管理できる予算管理システムです。

データ集計作業の効率化はもちろんのこと、予算編成やグループ業績管理にも対応可能。
Excel連携ツールを利用すれば、既存のExcelシートのレイアウトをそのまま入出力できます。

また、専任のコンサルタントによる導入サポートも受けられるので初めて予算管理システムを利用する場合でも安心です。

fusion_place

予算管理システムを利用するメリット7つ

では、予算管理システムを利用する7つのメリットを紹介します。

  1. 予算管理・プラン作成を効率化できる
  2. 予算管理の属人化を解消できる
  3. セキュリティを強化できる
  4. 分析やデータ集計の精度向上を図れる
  5. 入力漏れ防げる
  6. 予算の推移を常に可視化・モニタリングできる
  7. 社員のモチベーションアップにつながる

予算管理・プラン作成を効率化できる

最大のメリットは、予算管理・プラン作成を効率化できることです。

従来のExcelなどによる予算管理・プラン作成は、手動による工数が多く非効率的な場合がみられました。また、部署別や店舗別の予算情報を集めるのにも時間がかかるでしょう。

予算管理システムは、予算管理を一元管理・自動化すると同時に従来の問題を解決する画期的なツールです。

予算管理の属人化を解消できる

また、予算管理の属人化を解消できます。

Excelでの予算管理は、属人化しやすい実態がありました。特に、高度な関数を使用している場合、作成者以外の社員が扱えないことも珍しくありません。

しかし予算管理システムを利用すれば、高度な計算式などの知識がなくても直観的に自動で集計や分析を実施できます。
複数人で予算管理に携わることで、業務の効率化にもつながるでしょう。

セキュリティを強化できる

さらに、セキュリティも強化できます。

重要な情報を含む予算管理データをメールで授受すると、送信先ミスやサイバー攻撃に遭うリスクが発生します。

予算管理システムではシステム内で情報を一元管理できるため、セキュリティの強化になり安心して利用できます。

分析やデータ集計の精度向上を図れる

分析やデータ集計の精度向上も図れます。

予算管理システムの利用によりデータ入力が自動化されるため、データの精度が維持されます。分析や集計も手動でする際はミスが起こるリスクがありますが、システムの機能を利用すればそのような心配もありません。

ミスがあってはならない予算管理において、予算管理システムは大いに役立ちます。

入力漏れを防げる

そして、入力漏れも防げます。

Excelなどに膨大な数のデータを手入力する場合、記載漏れが起こりやすいことが想像されるでしょう。

そこで予算管理システムを利用すれば、データ入力も自動化でき入力漏れを防げます。予算管理システムは、誤りなく予算管理をするのに大きく役立ちます。

予算の推移を常に可視化・モニタリングできる

また、予算の推移を常に可視化・モニタリングできます。

予算管理システムを利用すれば予算の推移をタイムリーに可視化でき、目標数値と実績の比較も容易です。想定外の予算が必要になったときは、新たな予算計画をする機能もあります。

予算の推移をリアルタイムで把握すれば、予算不足などの問題が生じたときも早めに対処しやすくなります。

社員のモチベーションアップにつながる

社員のモチベーションアップにもつながります。

予算管理システムによって予算目標や過去のデータを簡単に可視化できるため、経営戦略と予算計画の関係を意識しやすくなります。

社員が予算について身近に感じる環境をつくることで、予算計画の精度向上や予算の有効活用にもつながるでしょう。

まとめ:予算管理システムを有効活用して業務効率化を図ろう

予算は経営において非常に重要なものである一方、従来の予算管理は負担が大きく効率的ではありませんでした。

予算管理システムを利用すれば、従来の問題を解決すると同時に業務効率化を実現できます。また、精度の高い予算管理も実現可能なため、これまで確認作業に要した時間や労力を他の業務に充てられるでしょう。

自社の予算管理における現状課題を整理したうえで、料金面や機能面などの観点から最適な予算管理システムを導入してください。