販売管理システムのおすすめ13選を比較!最適なツール導入の選び方も紹介

商品の見積もりから納品までのプロセスを一括で管理できる販売管理システム。効果的な運用の実現と、業務効率化を図る役割を担います。

「販売システムは種類が多く、何を基準に選べばいいかわからない……」
「販売システムの導入にかかるコストと自社の予算が合うか心配……」

このように、販売管理で悩みを抱える担当者は多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、販売システムのおすすめ13選を紹介します。選ぶポイントやメリットも解説しますので、ぜひ参考にしてください。

販売管理システムとは?

販売管理システムとは、商品見積もりから納品に至る一連の業務プロセスを可視化し、一括管理するシステムのこと。販売情報をシステム内に管理できるので、業務効率向上や人的ミスの軽減にもつながります。

紙媒体による手動管理では、膨大な時間と手間がかかります。また、記入や転記する際には、人的ミスの可能性もゼロではありません。

そうした販売における課題感を解決できるのが、販売管理システムです。

販売管理システムを選ぶ5つのポイント

では、販売管理システムの選び方を5つ紹介します。

  1. クラウド型かオンプレミス型か
  2. 汎用型か業種特化型か
  3. 会社の規模と利用頻度に適しているか
  4. 利用料金は予算とマッチするか
  5. サポート体制が整っているか

クラウド型かオンプレミス型か

販売管理システムでデータを保存する方法は、クラウド型とオンプレミス型の2種類です。

クラウド型は、インターネット上にデータを保存するため、インターネットに接続できる環境であれば時間や場所を問わずデータを確認できます。

また、社内でもシームレスにデータを共有できるでしょう。

ただし、インターネット接続不可の環境では使用できません。

オンプレミス型は、自社サーバーを使用して運用します。そのため、カスタマイズ性に優れており、自社が使いやすい形に設定を行えます。

ただし、導入作業が難しく、自社ではスムーズな初期設定が行えないケースも珍しくありません。

販売管理システムを選ぶ際は、クラウド型とオンプレミス型を比較し、自社に適した保存法を検討しましょう。

汎用型か業種特化型か

販売管理システムには、さまざまな業種に活用できる「汎用型」特定の業種にのみ対応した「業種特化型」があります。

そこで、自社が取り組む事業や業種に適したツールを選びましょう。

また、小規模企業向けに最低限の機能のみを搭載したツールもあります。機能は限られるものの、在庫管理が不要な企業には導入しやすいでしょう。

会社の規模と利用頻度に適しているか

販売管理システムは、会社の規模と利用範囲に適したものを選ぶことも大切です。

見積もりから請求まで、会社の規模に関わらず一連のフローは変わりません。

しかし、商品の流れは会社の規模によって異なります。

また、販売管理システムによっては搭載されている機能が異なるため、不得意分には対応できない可能性もあるでしょう。

高い費用をかけてシステムを導入しても、利用頻度が少なければ最大限に活用できません。

販売管理システムは、会社の規模と利用頻度に合ったものを選んでください。

利用料金は予算とマッチするか

販売管理システムは、クラウド型とオンプレミス型で導入費用が異なり、さらに、料金体系にもシステムごとに違いがあります。

例えば、クラウド型はセキュリティリスクが低く、コストをおさえられる反面、カスタマイズには不向きです。また、基本機能では足りない場合、オプションの追加費用がかかります。

オンプレミス型はカスタマイズ性に優れているものの、構築には高額な費用がかかるでしょう。

販売管理システムを導入する際は、利用料金と予算がマッチするかを確認してください。

サポート体制が整っているか

販売管理システムの導入にあたって、サポート体制の確認も大切です。

販売管理の業務フローは多岐にわたるため、万一システムが停止すれば、全ての業務に影響し大きな損失を出しかねません。

こうしたリスクを回避するには、トラブルが発生したとき迅速に対応できるようにサポート体制が整っているかを確認しましょう。

また、問い合わせ方法や受付時間、出張サポートの有無も確認しておくと安心です。

販売管理システムのおすすめ13選を比較

それでは、販売管理システムのおすすめ13選を紹介していきます。

システム名 料金 販売管理 在庫管理 顧客管理
楽楽販売 初期費用165,000円
月額費用66,000円
SKitFLEXi 要問い合わせ
楽商 330万円~
SMILE V Air 要問い合わせ
アラジンオフィス 要問い合わせ
弥生販売 0円~
WorkVision
(ワークビジョン)
20,000円~
商蔵奉行クラウド 8,074円~
MA-EYES 要問い合わせ
GEN 23,500円~
懐刀 要問い合わせ
ExeQuint 要問い合わせ
クラウドERP ZAC 要問い合わせ

楽楽販売

運営会社 株式会社ラクス
初期費用(税込) 165,000円
月額料金(税込) 66,000円
システムのタイプ クラウド型
インボイス制度対応
サポート
無料トライアル ○(要問い合わせ)

楽々販売は、あらゆる社内業務をシステム化できる販売管理システムです。

企業に合うシステムの構築が可能なので、業種を選びません。

また、ルーチンワークの自動化やリアルタイムでの情報共有など、販売管理以外のさまざまな業務管理も一本化できます。

あらゆる業務をシステム化できるので、脱Excelで業務効率化を図れるでしょう。

外部システムとの連携や、自由度の高いカスタマイズが可能なのも魅力。サポート体制も充実しています。

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SKitFLEXi

運営会社 株式会社NTTデータセキスイシステムズ
初期費用 要問い合わせ
月額料金 要問い合わせ
システムのタイプ クラウド型
インボイス制度対応
サポート ○(要問い合わせ)
無料トライアル

SKitFLEXiは、販売管理だけでなく、債権や債務などの会計管理や、ワークフロー承認や外貨管理まで幅広く対応するクラウド型の販売管理システムです。

販売管理では、見積書の発行から外注管理まで、全てに対応。オプションサービスの請求書発行サービスやFAX自動送信サービスの利用で、経理業務や取引先へのFAX送信などの業務負担の軽減にもつながります。

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楽商

運営会社 株式会社 日本システムテクノロジー
初期費用 ネットワーク対応版:330万円~
※5クライアントでの標準参考価格
月額料金 要問い合わせ
システムのタイプ クラウド型
インボイス制度対応
サポート アフターサポート
無料トライアル

楽商は、卸販売業者向けのクラウド型販売管理システムです。

販売管理と在庫管理に特化しており、業種に合わせたカスタマイズにも対応。CRMとの連携により、電話着信時に顧客情報を表示したり、営業支援では紙媒体以外にExcelへの出力も可能です。

楽商はクラウド型ですが、オンプレミス型の選択肢も用意されているので、リモートワークやテレワークに対応したいときにも適していると言えるでしょう。

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SMILE V Air

運営会社 株式会社OSK
初期費用 要問い合わせ
月額料金 要問い合わせ
システムのタイプ クラウド型/オンプレミス型
インボイス制度対応
サポート
無料トライアル

SMILE V Airは、クラウド型にもオンプレミス型にも対応している販売管理システムです。

中でも、クラウド型の「SMILE V Air」と「eValue V Air」は基幹系と情報系がシームレスな連携で業務効率化をサポートします。

オンプレミス型も機能が充実していますので、導入する際は活用しやすい方を選択してください。

また、株主の株式会社大塚商会が提供するグループウェアとの連携により、さらなる業務効率化の実現もサポートします。

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アラジンオフィス

運営会社 株式会社アイル
初期費用 要問い合わせ
月額料金 要問い合わせ
システムのタイプ クラウド型/オンプレミス型
インボイス制度対応
サポート
無料トライアル

アラジンオフィスは、5,000社以上の導入実績から、顧客の声を一つひとつパッケージに反映した販売管理システムです。

あらゆる業種や業務形態に対応しており、各業種に特化したパッケージを提供。業種ごとのカスタマイズ事例も多数あります。

さらに、システム導入から導入後までサポート体制も充実しており、万一のときは窓口1本で対応しているので安心でしょう。

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弥生販売

運営会社 弥生株式会社
初期費用
月額料金(税込) スタンダード:33,660円
プロフェッショナル:45,650円
プロフェッショナル2ユーザー:57,530円
※セルフプラン
※あんしん保守サポートで1年間無料
システムのタイプ クラウド型
インボイス制度対応
サポート
無料トライアル ○(30日間)

弥生販売は、クラウド型の販売管理システムです。

帳票の発行や販売管理、仕入れや在庫管理まで、さまざまな業務管理を1本化できます。

クラウド型は2台以上や3台以上のパソコンでも運営できるので、社内での情報共有もスムーズ。業務の属人化を防ぎ、誰もが一定レベルでの業務遂行ができるでしょう。

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WorkVision(ワークビジョン)

運営会社 株式会社WorkVision
初期費用 要問い合わせ
月額料金 20,000円~
システムのタイプ クラウド型
インボイス制度対応
サポート
無料トライアル

WorkVision(ワークビジョン)は、サブスクリプション方式を採用したクラウド型販売管理システムです。

従来は、シングルテナント型サービスのみでしたが、月額20,000円からのクラウド型が登場しています。

販売管理システムの導入を検討していても、コストが予算に見合わないと導入できません。

本ツールなら、低コストで導入できるサブスクリプション型があるので、小規模事業の企業にも適しています。

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商蔵奉行クラウド

運営会社 株式会社オービックビジネスコンサルタント
初期費用(税込) 初年度のみ
iEシステム:0円
iJシステム:55,000円
月額料金(税込) iEシステム:月額8,074円(年額96,800円)
iJシステム:月額11,000円(年額132,000円)
※小規模企業向け
システムのタイプ クラウド型
インボイス制度対応
サポート
無料トライアル

商蔵奉行クラウドは、改正電帳法やインボイス請求書にも対応した販売管理システムです。

クラウド型は社内での情報共有がスムーズなので、データの参照も難しくありません。

さらに、請求書のペーパレス化や、Excel管理の手間を削減することで、業務効率化にもつなげられます。

料金も、企業の規模に合わせたプランを提供していますので、導入しやすいでしょう。

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MA-EYES

運営会社 株式会社ビーブレイクシステムズ
初期費用 要問い合わせ
月額料金 要問い合わせ
システムのタイプ クラウド型
インボイス制度対応
サポート
無料トライアル ○(30日間)

MA-EYESは、見積もりから請求まで一括管理できる、クラウド型の販売管理システムです。

業種別ソリューションでは、各業種に合わせた業務フローを最適化。機能別ソリューションや連携ソリューションも提供しています。

自由度も高くセミオーダーでのシステム構築により、自社に適したシステム構築で業務効率化を図れます。

実際の使用感は、30日間の無料体験で試してみてください。

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GEN

運営会社 GEN株式会社
初期費用
月額料金 23,500円~
システムのタイプ クラウド型
インボイス制度対応
サポート
無料トライアル ○(30日間)

GENは、7つの業種別に提供している次世代型の販売管理システムです。

いずれも生産管理や在庫管理、ワークフローやデータ連携まで充実した機能が備わっています。

また、直感的な操作で使いやすいUIも特徴の一つ。デザイン性も高く、利用者を選びません。

システムはWindowsでもMACにも対応。ノンプログラミングで自由に拡張もできます。

万全のセキュリティと堅牢性を完備しているので、安全性重視で選びたい企業に向いているでしょう。

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懐刀

運営会社 株式会社三友
初期費用 要問い合わせ
月額料金 要問い合わせ
システムのタイプ クラウド型
インボイス制度対応
サポート
無料トライアル

懐刀は、食品業界に特化したクラウド型の販売管理システムです。

食品業界では重要となる賞味期限管理やトレーサビリティ、直営店管理や通信販売にもワンストップで対応。クラウド型ですが、他システムとの連携により業務効率向上も期待できます。

サポートは導入支援から運用まで、その他わからないことがあった場合も電話やメール、リモート接続で対応してもらえます。

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ExeQuint

運営会社 株式会社センチュリー・システムズ
初期費用 要問い合わせ
月額料金 要問い合わせ
システムのタイプ オンプレミス/クラウド
インボイス制度対応
サポート
無料トライアル

ExeQuintは、幅広い業種に対応する豊富な機能とカスタマイズ性の高い販売管理システムです。

仕入れ時のロット管理や入荷予定管理、棚卸し機能や出荷機能など、キメの細かい販売管理を可能にしています。

オプションで、会計データ連携をプラスすれば、既存システムとの連携により正確かつ迅速な会計処理が実現するでしょう。

クラウド型とオンプレミス型の両方に対応しているため、自社の業務形態に合わせて選べるのも魅力です。

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クラウドERP ZAC

運営会社 株式会社オロ
初期費用 ZAC初期設定費用(10万円)
導入支援費用
月額料金 ライセンス費用:各ライセンス価格×機能利用人数
保守費用(データセンター利用料)6万円~/月
システムのタイプ クラウド型
インボイス制度対応
サポート
無料トライアル 無料デモ(詳細は要問い合わせ)

クラウドERP ZACは、月額ライセンス利用型を採用した販売管理システムです。

自社に合わせて必要な機能だけを利用できるので、カスタマイズ性に優れた販売管理システムの導入を検討したい企業に適しています。

外部システムとの連携も可能なので、業務効率向上にも役立つでしょう。

なお、無料デモで体験できます。実際に使用感を試してみてください。

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販売管理システムを利用するうえでの注意点

ここでは、販売管理システムを利用する際の注意点を3つ紹介します。

  1. 使いこなすには時間がかかる恐れがある
  2. オンプレミス型は導入コストが高めに設定されている
  3. クラウド型はカスタマイズできないこともある

使いこなすには時間がかかる恐れがある

販売管理システムを導入しても、操作が難しかったり担当者にとって扱いづらいと感じたりすると、使いこなすまでに時間がかかる恐れがあります。

担当者不在時に他の社員が代理で操作できないと、業務に支障をきたしかねません。

販売管理システムは、直感的操作で誰でも使いこなせるものを活用してください。

オンプレミス型は導入コストが高めに設定されている

オンプレミス型の販売管理システムは、社内サーバーの構築が必要なため、導入に数百万円から数千万円の費用がかかる場合があります。

オンプレミス型は導入コストが高めに設定されているので、機能が自社の予算に見合っているかを確認しましょう。

クラウド型はカスタマイズできないこともある

クラウド型の販売管理システムは、カスタマイズ性の自由度に注意してください。

自社サーバーの構築が不要で導入コストも低く、社内でのデータ共有もスムーズですが、カスタマイズを前提にした導入には向きません。

カスタマイズを前提に選ぶのであれば、パッケージ型を検討しましょう。

販売管理システムを活用するメリット

では最後に、販売管理システムを利用するメリットを3つ紹介します。

  1. 業務効率化を図れる
  2. 経営判断がしやすくなる
  3. コストを削減できる

業務効率化が図れる

販売管理システムを利用する最大のメリットは、業務効率化を図れることです。

販売管理の業務において、お金と商品の流れ全体を把握し、管理しなければなりません。

全てを管理するには、時間と手間がかかります。

そこで、販売管理システムを導入すれば、複雑な業務を効率化でき人的ミスも軽減できます。

経営判断がしやすくなる

販売管理システムを使用すれば、経営判断がしやすくなるといったメリットもあります。

支社や離れた部署のデータも、販売管理システムを使えば情報を一括管理でき、データの共有もしやすくなるでしょう。

人の手で確認作業を行うよりスムーズに状態を把握できれば、スピーディーな経営判断を行えます。

コストを削減できる

販売管理システムの導入により、コストを削減できるのもメリットです。

販売管理に関わる業務では、多くの人材を必要とするため人的コストがかかります。

しかし、販売管理システムにより人件費削減につながり、業務効率化によって売上の向上も期待できるでしょう。

まとめ:自社に合った販売管理システムを選んで業務効率化を図ろう

販売管理システムを利用すれば、お金と商品の流れが一括管理できるので、業務の正確性と効率化が両方期待できます。

さらに、社内での情報共有もスムーズになります。

本記事で紹介した内容を参考にしながら、自社に合う販売管理システムを選び業務効率化を図りましょう。