営業インセンティブの相場を公開!報酬の高い3つの業界も紹介

「営業のインセンティブ報酬で年収を上げたい」
「インセンティブが高い業界で働きたい」

このように考えている方は、いるのではないでしょうか。

営業インセンティブとは、業績の目標達成や新規顧客の獲得に応じた報酬のこと。社員のモチベーションを高めるために重要な役割を果たしています。

営業インセンティブの相場は、企業や業界によりさまざまです。

そこで、本記事では営業インセンティブの相場がいくらか、種類も紹介していきます。報酬の高い業界も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。相場を知りたい方、報酬がより高い業界で働きたい方はぜひ参考にしてください。

営業インセンティブの相場は5〜30%

営業インセンティブの相場は、企業や業界によって異なります。一般的には5〜30%程度が支払われることが多いです。

相場について以下の4つを紹介します。

  1. 一般的な営業マンの相場はノルマ超過分の10~20%
  2. 不動産業界や保険業界などは20~30%
  3. 仲介手数料の5~10%
  4. インセンティブの相場は会社によって異なる

一般的な営業マンの相場はノルマ超過分の10~20%

一般的な営業マンの相場は、ノルマ超過分の10〜20%です。

例えば、1ヵ月の売り上げノルマが50万円であった場合。100万円の売上ができれば、追加報酬として支払われるのは超過分の50万に対して10〜20%です。

つまり、営業インセンティブが10%と仮定すると、5万円が報酬として支給されます。

売上に比例してより多くの報酬を受け取れるでしょう。

不動産業界や保険業界などは20~30%

不動産業界や保険業界になると、営業インセンティブの相場が20〜30%ほどと言われています。

不動産なら売買や賃貸契約、保険会社なら商材の成約に対する仲介手数料から支払いされることが一般的です。

とはいえ、不動産や保険会社によって設定される金額は変動するため、しっかりと給与制度を確認しておいてください。

インセンティブの相場は会社によって異なる

報酬の支払い方法や割合は、会社によって異なります。同じ業界の企業でも報酬が異なることは珍しくありません。

また、同じ会社でも営業成績に応じて報酬が変わることがあります。

例えば、年間の売り上げ目標を超えた場合には報酬が増えるといったケースもあるでしょう。

そのため、同じ会社内でも報酬額が異なることがあります。

フルコミッション営業の場合は30~50%が相場

フルコミッション営業の場合は、30〜50%が相場です。フルコミッション営業とは、完全歩合制の働き方を指します。

つまり、仕事の成果次第で賃金が決まる契約形態のことを言います。

このような営業形態が一般的な業界は、不動産業界や保険業界、金融商品の販売、通信回線の営業などです。成果を上げるほどに報酬が大きくなるため、モチベーションアップにつながります。

しかし、販売が成立しなかった場合は収入が得られないため、非常に不安定な点には注意してください。

営業インセンティブは大きく4種類

目標達成や新規顧客獲得などの成果に応じて、通常の給与にプラスして支払われる営業インセンティブ。

営業インセンティブには、以下の4つの種類があります。

  1. 金銭的インセンティブ
  2. 評価的インセンティブ
  3. 人事的インセンティブ
  4. 自己実現的インセンティブ

金銭的インセンティブ

金銭的インセンティブとは、社員に金銭的な報酬や利益を与えることで、特定の目標や行動を促進する仕組みのことです。

金銭的とはいえ、与えられるのは報酬だけではありません。

会社によっては、旅行や手当などが付与される場合もあります。

例えば、会社が社員に対して目標達成や業績向上に応じてボーナスや昇給を与える、もしくは販売代理店に対して目標達成に応じて報酬を与えるなどが一例です。

金銭的インセンティブは、目標達成や行動促進の効果が高いとされ多くの企業で活用されています。

しかし、目標に偏りが生じたり、倫理的な問題を引き起こす可能性もあるため、適切な設計が必要です。

評価的インセンティブ

評価的インセンティブとは、社員に特定の行動や成果を達成したことに対して、評価や認定、賞賛などの非金銭的な報酬のこと。

社員のモチベーションやパフォーマンスの向上を促すために有効な仕組みになります。

例えば、社員が優れた業績を達成した場合、社長から直接お祝いの言葉を伝えたり、社内報で表彰したりするなど、評価や認定を行うことが一例です。

金銭的なインセンティブに比べコストが低く、倫理的な問題が発生しにくいというメリットがあります。

人事的インセンティブ

人事的インセンティブとは、社員が目標を達成するために動機付けられるように設計された報酬や福利厚生のことを指します。

例えば、雰囲気の良いチーム作りをしたり、異動希望を出しやすくしたり、相談の場を設けたりすることが一例です。

人事的インセンティブもほかのインセンティブと同様に、会社の業績向上には欠かせません。

自己実現的インセンティブ

自己実現的インセンティブとは、社員が自己成長や自己実現のために取り組むことによって報酬を獲得できる制度のことを指します。

報酬や昇進などの物質的なものとは異なり、自己実現によって得られる内面的な報酬とも言えます。

例えば、社員が自己啓発やスキルアップのために受けた教育費用を会社が負担したり、社員のワークスタイルに合わせて働くことができる柔軟な労働時間制を導入したりすることが一例です。

会社としては、より生産的で自発的な取り組みができるように組織化することが大切です。

営業インセンティブの相場が高い業界3選

営業インセンティブの相場が高い業界は、以下の3つです。

  1. IT・サービス業界
  2. 自動車メーカーの販売
  3. 保険業界

IT・サービス業界

営業インセンティブの相場が高い業界の一つは、IT・サービス業界です。

クラウドソリューションやビッグデータ、AIなど新しいテクノロジーを駆使して事業を展開する企業が多いです。

成長が期待されるため、社員には売り上げや契約獲得などの成果に高いインセンティブが用意されていることがあります。

IT製品やサービスには高い付加価値があり、ターゲットの母数も多くアプローチしやすいという特徴もあります。

自動車メーカーの販売

自動車メーカーの販売も、営業インセンティブの相場が高いです。

自動車メーカーには、自社のブランド力や技術力を競い、多くの自動車を販売することが求められます。

自動車業界の競争が激しいため、顧客を獲得するためには、社員が積極的にアプローチしなければなりません。

そのため、1件あたりの報酬が高いのです。

保険業界

営業インセンティブの相場が高い業界に、医療保険や生命保険などのサービスを扱う保険業界が挙げられます。

保険業界は、顧客に対して保険商品やサービスを提供することにより利益を得るビジネスであり、新規顧客の獲得や既存顧客の維持が重要な課題です。

そのため、保険会社において社員に対して成果に応じた報酬が支払われることが一般的であり、業績が好調であれば、大幅な年収の増加が可能です。

ただし、保険商材の販売には知識が必要であり、説得力のある説明ができなければ難しいでしょう。

まとめ:営業ならインセンティブで成果を上げて報酬アップを目指そう

営業インセンティブの相場は、業界や企業によって異なりますが、多くの場合は営業成績に応じた報酬が与えられます。

収入が不安定であるなどのデメリットがある一方で、業績や成果を上げることによって高い報酬を得ることが可能です。

本記事で紹介した業界をはじめ、さまざまな企業をみながら、報酬アップを目指してみてください。

成果を上げて報酬アップを目指しましょう。