議事録作成ツールのおすすめ10選を4項目で徹底比較!選び方も紹介

議事録を作成する際、手書きでは担当者の負担が大きくなりますし、全ての発言を把握しきれないといった課題があります。

そんなときに役立つのが、議事録作成ツールです。

しかし、議事録作成ツールにはさまざまな種類があるので、何を基準に選べばいいか迷う担当者の方も多いでしょう。

そこで本記事では、議事録作成ツールのおすすめ10選や、選ぶ際の重要な項目を紹介していきます。

議事録作成ツールとは?

議事録作成ツールとは、会議や商談の音声を自動でテキスト化するツールのこと。今やAI技術の進歩・発展により、文字起こし以外にも誰の発言かを区別したり、タスク管理や外国語の翻訳をしたりもできます。

また、フォーマットを作成できるものは、複数人で議事録の共有も可能です。

議事録作成ツールを選ぶポイント5つ

では、議事録作成ツールを選ぶポイントを5つ紹介します。

  1. 操作性に優れているか
  2. 利用料金は妥当か
  3. AI音声機能が搭載されているか
  4. テンプレート機能が搭載されているか
  5. 多言語の翻訳は可能か

操作性に優れているか

議事録作成ツールを導入しても、操作が複雑だと使いこなすまでに時間がかかったり、担当者以外は使えなかったりする可能性があります。

議事録作成ツールを選ぶ際は、誰でもすぐに使いこなせるように、直感的操作が可能なものを選びましょう。

利用料金は妥当か

議事録作成ツールの利用料金は、無料のものもあれば数万円するものまでさまざまです。

基本的な機能では物足りない場合、オプション費用がかかる場合も。また、プランによって利用時間に上限を設けているツールもあります。

議事録作成ツールを選ぶ際は、自社利用頻度と予算に照らし合わせてマッチするものを選んでください。

AI音声機能が搭載されているか

議事録作成ツールによっては、AI音声機能が搭載されていないものもあります。選ぶ際は、はじめにAI音声機能が搭載されているかを確認しましょう。

また、AI音声機能の精度は、それぞれに異なります。精度が低いと、音声を正しくテキスト化できない可能性もゼロではありません。さらに、AIの学習機能によっても使い勝手は変わってきます。

議事録作成ツールを選ぶ際は、AI音声機能の精度と学習機能の高いものを選んでください。

テンプレート機能が搭載されているか

議事録作成ツールにテンプレート機能があると、項目通りに入力するだけで見やすい議事録を作成できます。

また、会議や商談など目的に合わせてテンプレートを使い分けられるよう、テンプレートが豊富なものを選ぶといいでしょう。

多言語の翻訳は可能か

外資系企業や海外の取引先と会議や商談を行う場合は、外国語翻訳機能があると便利です。

英語以外の言語を翻訳したい場合は、多言語翻訳に対応しているかも確認しましょう。

翻訳機能が搭載されていれば、翻訳作業を省けるので会議や商談がスムーズに進むでしょう。

議事録作成ツールおすすめ10選

では、議事録作成ツールのおすすめ10選を紹介していきます。はじめに各ツールの詳細を表にまとめます。

ツール名 利用料金 AI音声機能 多言語翻訳
AI GIJIROKU 0円~
Toruno 0円~
スマート書記 3,000円~
Rimo Voice 要問い合わせ
TIMO 要問い合わせ
AI議事録取れる君 980円~
Amptalk 要問い合わせ
ACES Meet 要問い合わせ
Oneminutes 1,650円~
VISITS forms 要問い合わせ

AI GIJIROKU

利用料金 フリー:無料
パーソナル:16,500円
チーム:327,800円
ビジネス:220,000円※年払いの場合
機能 AI要約機能
清書機能
内部音声収録機能
Zoom連携
30ヶ国語対応など
無料トライアル ○(1週間)

AI GIJIROKUは、株式会社オルツが提供する議事録作成ツールです。

会議中の音声を自動でテキスト化するだけでなく、Zoomにも対応しています。さらに、日本語や英語以外の世界35カ国語への対応も可能です。

また、ファイルインポート機能を活用すれば、持っている音声データをテキスト化することもできます。テキスト化したファイルは、タグ付や編集できるのも嬉しいポイントです。

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toruno

利用料金(税込) パーソナル
無料プラン:0円(累計3時間まで)
有料プラン:1,650円(10時間〜)従量料金2.2円/分ビジネス
月20時間:6,600円、従量料金330円
100時間:31,350円、従量料金313円
月500時間:148,500円、従量料金297円
機能 文字起こし
録音
画面キャプチャ
無料トライアル
無料トライアル ○(3週間)※法人契約のみ

Torunoは、リコージャパン株式会社が提供する議事録作成ツールです。

会議をまるごとテキスト化できるほか、会議の音声や画面を全て記録可能。対応デバイスはWindows・Google Chromeを想定していますが、さまざまなWeb会議にも対応可能。法人契約の場合は、3週間の無料トライアルからお試しできます。

個人での利用は、3時間分であれば無料なのもポイントです。

なお、参加者はTorunoへのログインする必要はありません。アプリのボタンを押すだけで全員の声を記録しテキスト化します。

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スマート書記

利用料金 30,000円〜/月
機能 録音・再生
議事録エディタ
用語登録
文字起こし
タイムスタンプ
自動話者分離
メール共有など
無料トライアル ○(14日間)

スマート書記には、文字起こし機能を始め、議事録作成業務全般に役立つ機能が搭載されています。

文字起こしから清書までの作業を効率化できるだけでなく、クラウド型なので時間や場所を問わず管理できるのも魅力です。

AI音声機能は90%以上と精度が高く、最大10名までの発言を認識します。

事前に用語登録を済ませておけば、専門用語の多い会議でも音声を認識しやすくなるでしょう。

あらゆるWeb会議へも対応できますし、対面での会議にも活用できます。

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Rimo Voice

利用料金 要問い合わせ
機能 文字起こし
テキスト編集
音声検索
法人用管理機能
ファイル書き出し
人手による編集(オプション)など
無料トライアル ○(音声60分間)

Rimo Voiceは、日本語に特化した議事録作成ツールです。

1時間の会議であれば、約5分前後での文字起こしができるので、業務効率向上に役立つでしょう。

マイク機能が搭載されているので、会議や商談中にその場で録音もできます。

テキスト化した議事録を確認する際は、音声データとシンクするため、ピンポイントでの確認が可能です。

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TIMO

利用料金 要問い合わせ
機能 AI文字起こし
AI要約
アジェンダコントロール
情報共有・タスク管理
無料トライアル

パーソルプロセス&テクノロジー株式会社が提供する「TIMO」は、国内初の経営会議向けのクラウドサービスです。

会議前から会議後まで一連のプロセスをデジタル化するので、会議を効率化できるでしょう。

アジェンダコントロール機能を活用した、起案のフォーマット化、情報共有やタスク管理も可能です。

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AI議事録取れる君

利用料金 個人利用
Persona:月額980円(〜3時間)
※超過分は1分あたり20円の従量課金
Unlimited:要問い合わせ法人利用
Enterprise/ Unlimited:要問い合わせ
機能 動文字起こし
AI自動要約
Zoom連携
MicrosoftTeams連携
音声ファイル読み込み
単語登録
翻訳
共同編集など
無料トライアル ○(7日間)

株式会社AIdeaLabが提供する「AI議事録取れる君」は、業界初のAI自動要約機能を搭載する議事録作成ツールです。

AI音声機能による自動文字起こしの他にも、音声ファイル読み込みや単語登録など、精度の高い議事録を作成するのに役立つ機能が充実。また、ZoomやMicrosoftTeamsとの連携が可能なので、社内会議の他、オンラインミーティングにも対応しています。

翻訳機能は、英語や日本語を始めとする主要16言語に対応可能です。

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amptalk

利用料金 要問い合わせ
機能 録音・録画
会議内容の自動取得&アップロード
Zoom連携
Salesforce連携
Slack連携
解析結果閲覧
コメント など
無料トライアル

Amptalkは、オンライン商談やIP電話の自動書き起こしと解析サービスを提供する議事録作成ツールです。

商談内容を可視化することで、動画の再生工数を減らし業務効率アップに貢献。

会話の内容を分析・可視化することにより、営業の行動効率化にも役立つでしょう。

Slackとの連携により、コミュニケーションコストも削減できます。

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ACES Meet

利用料金 要問い合わせ
機能 文字起こし
自動要約
解析
表情変化・ハイライト
商談動画の自動取得
一括管理など
無料トライアル

ACES Meetは、株式会社ACESが提供する議事録作成ツールです。

オンライン商談の文字起こしから、自動要約と解析まで1つで対応できます。

Zoom・Google Meet・Microsoft Teamsのいずれかのビデオ会議ツールと連携しておけば、録画済みの動画を取り込み分析も可能です。

ただし、Zoomで記録する場合は、クラウド録画のため有料契約が必要となるので注意してください。

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Oneminutes

利用料金(税込) 初期費用:無料
個人プラン:1,650円~/月
法人プラン:33,000円~/月
機能 自動要約
リアルタイム共同編集
翻訳
無料トライアル ○(7日間)

quintet 株式会社が提供している「Oneminutes」は、自動要約機能により会議終了と同時に議事録を作成できるツールです。

リアルタイムで共同編集できるので、保存や共有の手間もかかりません。

翻訳は、日本語や英語以外にも10以上の言語に対応しており、いずれもリアル文字起こしが可能です。

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VISITS forms

利用料金 要問い合わせ
機能 オンラインでの意見収集
意見の相互評価
重要な意見のみ可視化
無料トライアル ○(1ヶ月間)

VISITS Technologies株式会社が提供する「VISITS forms」は、既存会議の無駄を根本的に変革するためのツールです。

通常の会議は、立案・チーム内議論・意思決定までに多くの時間がかかっていました。

しかし、VISITS formsを使用すれば、従来よりも工数が1/20になり、意思決定までの時間を大幅に短縮できるでしょう。

また、人数が増えるほど取りまとめが難しくなる傾向が見られますが、VISITS formsは自動で意見をまとめるので、人数に関係なく効率的な議論が可能です。

料金の詳細は問い合わせが必要ですが、1ヶ月間の無料トライアルで試してから導入を検討できます。

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議事録作成ツールを利用するうえでの注意点

議事録作成ツールの利用には、いくつか注意点があります。導入前に確認しておきたい注意点を見ていきましょう。

  1. 雑音が入らない環境づくりが必要になる
  2. 音声を認識しない場合がある
  3. 最終的に人による確認や修正が必要になる

雑音が入らない環境づくりが必要になる

会議や商談を行う環境によっては、空調や外部の音など雑音が多いケースもあります。

雑音が多いと、AIが音声を正しく認識できない恐れがあるため、注意しなければいけません。

対処法としては、雑音が少ない環境を選ぶか、マイクに雑音防止カバーをつける、1人につき1つのマイクを使用するといった方法があります。

音声を認識しない場合がある

AI音声機能が搭載されていても、精度が低いと音声を正しく認識しないことがあります。

AI音声機能の精度が高くても、声の大きさや滑舌によって認識が異なることもゼロではありません。

せっかく議事録作成ツールを導入しても、最終的な修正が多くなると業務効率に影響する恐れがあります。

AI音声機能の精度が高いほど料金も上がる傾向がありますが、業務に支障をきたさないか事前に確認しておきましょう。

最終的に人による確認や修正が必要になる

AI音声機能が搭載されていても、環境や発言者によっては必ずしも100%正しく認識されるとは限りません。

議事録作成ツールに頼り切るのではなく、最終的に人による確認や修正が必要になることを理解しておきましょう。

議事録作成ツールのメリット4つ

ここでは、議事録作成ツールを導入する4つのメリットを紹介していきます。

  1. 議事録作成の業務負担を軽減できる
  2. 会議の実行力を強化できる
  3. 会議内容の見える化ができる
  4. 会議内容を漏れなく共有できる

議事録作成の業務負担を軽減できる

議事録作成ツールを活用する最大のメリットは、手作業よりも大幅に時間と手間を省けること。最終的な確認や修正には人の手が必要ですが、一から議事録を作成するよりも担当者の業務負担は大きく削減できます。

よって、他の業務にリソースを注力できるでしょう。

会議の実行力を強化できる

議事録作成ツールには、タスクの抽出が可能なものがあります。タスクを明確化しておけば、やるべきことを可視化できます。

これにより、タスク抜けもれ防止や業務効率が高まるので、会議の実行力強化にも役立つでしょう。

会議内容の見える化ができる

議事録作成ツールは、リアルタイムで会議内容の見える化ができるのもメリットです。

会議中や商談中に発言した内容をなんとなく覚えていても、一語一句漏らさずに記憶するのは容易ではありません。

そこで、議事録作成ツールを活用すれば、リアルタイムで会議内容の見える化を実現できます。もし、自身の発言内容に誤りがあると気づいた場合でも、すぐに訂正できるでしょう。

会議内容を漏れなく共有できる

議事録作成ツールは、テキスト化した会議内容を社内や関係者に漏れなく共有できます。

自分で記載するうえで、内容をわかりやすくまとめることに注力すると、重要な内容を省きかねません。議事録作成ツールなら、そうした事態の防止にも役立てられます。

会議に欠席者がいた場合でも、後から正確な会議内容を共有できるでしょう。

議事録作成ツールに関するよくある質問

最後に、議事録作成ツールのよくある質問と回答を紹介します。導入前の参考にしてください。

Zoomで議事録作成はできますか?

Zoomには、文字起こし機能が搭載されており、簡易的な議事録であればドキュメント化して保存や管理ができます。

また、英語や日本語以外にも11カ国語の翻訳も可能です。

ただし、あくまでも簡易的な議事録しか作成できません。見やすさを重視したい場合は、議事録作成ツールの使用を検討してみてください。

Microsoft Teamsで議事録作成はできますか?

Microsoft Teamsのトランスクリプション機能を使えば、文字起こしが可能です。

ただし、トランスクリプション機能の利用には、ライセンスと事前の設定が必要になります。

また、月間300時間と利用時間の上限があるため、制限を超えた利用はできないので注意しましょう。

まとめ:議事録作成ツールを利用して会議の効率化を図ろう!

議事録作成ツールを使用すれば、精度の高い議事録を作成できます。議事録作成業務にかかる負担を軽減できるので、会議の効率化にも役立つでしょう。

無料ツールや有料でも無料トライアルがあるツールも多いため、十分に検討したうえで導入できます。

導入前に比較検討して、自社にとって適した議事録作成ツールを活用してください。