請求代行サービスのおすすめ10選!選び方や利用時の注意点も徹底解説

請求代行サービスとは、企業の請求業務全般を代行するサービスです。

通常は、社内の経理担当者が行う請求業務。しかし、「絶対にミスをしてはいけないプレッシャー」や「未回収金の督促も必要になること」などで大きな負担がかかるでしょう。

そこで請求代行サービスを利用すれば、経理担当者が抱えるあらゆる悩みを解決でき、請求業務を効率化できます。

本記事では、請求代行サービスのおすすめを10選紹介します。選び方や利用時の注意点も解説していますので、ぜひ参考にしてください。

請求代行サービスとは

請求代行サービスとは、企業の請求業務を代行するサービスのこと。担当者の負担軽減や業務効率化につながります。

請求代行サービスで依頼できる業務内容を下記にまとめました。

  • 請求書の作成・送付
  • 入金確認
  • 未入金の督促
  • 未回収金の入金保証
  • 与信管理

請求代行サービスは、基本的な請求書業務から未入金の督促や売掛金の入金保証まで対応していることが、大きな特徴です。

請求代行サービスの選び方6つ

続いて、請求代行サービスの選び方を紹介します。

  1. 料金体系は自社の予算と適切か
  2. 自社が必要とするサービスを提供しているか
  3. 未回収金保証には対応しているか
  4. 取引可能金額や与信審査回数は適当か
  5. 定額の自動請求にも対応しているか
  6. 既存の業務システムとの連携は可能か

料金体系は自社の予算と適切か

まず、料金体系が自社の予算と適切か確認しましょう。

請求代行サービスによって料金体系は異なります。
料金体系は、主に以下の2つです。

  • 初期費用+月額費用
  • 初期費用と月額費用は無料。手数料や保証料が発生

利用するにあたって、発生する料金を事前にシミュレーションし、費用感をイメージしておきましょう。

自社が必要とするサービスを提供しているか

サービスの提供内容も大切なポイントです。

どのサービスも請求書発行や入金管理などの代行をしていますが、対応範囲はさまざまです。

例えば、取引先のタイミングにあわせて請求書発行できる会社とそうでないところはあるでしょう。

まずは自社の請求業務における現状課題や目標を整理して、どのようなサービスが必要かを明確化してください。

未回収金保証には対応しているか

未回収金保証へ対応しているかも、確認しましょう。

未回収金保証とは、取引先に代わって未回収の売掛金を請求代行サービス会社が振り込むサービスです。

未回収金保証を受ける場合、取引金額に応じて手数料が変動する点には注意してください。取引金額が大きい場合は、手数料が高くなることも覚えておきましょう。

取引可能金額や与信審査のタイミングは適当か

取引可能金額や与信審査のタイミングも、確認してください。

1件あたりの請求金額が大きい場合、取引可能金額の上限は必ず把握しておきましょう。
利用限度額は請求代行サービス会社によってさまざまで、取引先1社あたり数十万〜数千万と幅があります。

また、与信審査のタイミングにも着目しましょう。
継続的な取引が見込まれるなら取引開始前が良く、単発の取引ならその都度行うのが適しています。

定額の自動請求にも対応しているか

定額の自動請求に対応しているかも確認しましょう。

定額の自動請求とは、毎月同じ金額を請求する場合に適したサービスのこと。

例えば、取引先が1ヶ月単位での商品定期購入をしている場合定額の月額サービスを利用中の場合が該当します。

既存の業務システムとの連携は可能か

既存の業務システムとの連携可否も確認してください。

請求代行サービスは、受発注や顧客管理、会計システムなどとの連携に対応しています。請求代行サービスと既存システムを連携させることで、社内で抱えるさまざまな情報にアクセスしやすくなり、いっそう業務効率化を図れます。

請求代行サービスのおすすめ10選

それでは、請求代行サービスのおすすめ10選を紹介します。

  1. SEIKYU+
  2. Paid
  3. マネーフォワードケッサイ
  4. 後払い.com 口座振替サービス
  5. NP掛け払い
  6. クロネコ掛け払い
  7. SAGAWA B2B決済サービス
  8. 請求まるなげロボ
  9. GMO掛け払い
  10. クラスメソッドメンバーズ

SEIKYU+

運営会社 株式会社Biz Forward
利用料金 初期費用:0円
月額固定費:0円
サービス内容 請求書発行
入金管理
未回収金保証
与信審査
審査スピード 最短数秒
保証料・手数料 サービス利用料率0.5~3.5%+請求書発行190円/件
取引可能額 1社あたり最大1,000万円/月
システム連携

SEIKYU+は、与信から入金確認まですべてを任せられるBtoB請求代行サービスです。

未回収金の保証も行っており、売掛金は最短3営業日で入金対応。

請求フローは電子帳簿保存法に対応し、JIIMA認証(電子帳簿保存法の要件を満たす証明)も取得済なので安心して利用できます。

SEIKYU+の公式サイトを見る

運営会社 株式会社ラクーンフィナンシャル
利用料金 初期費用:0円
月額固定費:0円
サービス内容 請求書発行
代金回収
入金管理
督促
与信審査
審査スピード 即時~3営業日程度
保証料・手数料 保証料率:請求金額の0.5~3.1%
取引可能額 最大1,000万円
システム連携

Paidは、請求業務の手間と未回収リスクをゼロにするBtoB向けの後払い決済サービスです。
4,500社の導入企業を超える実績を持ち、多くの企業の請求業務効率化に貢献しています。

取引先は、専用ページからいつでも請求情報をWeb上で確認できます。
また、会社・部署・担当者ごとなどで請求単位を柔軟に変更できることも特徴です。

Paidの公式サイトを見る

マネーフォワードケッサイ

運営会社 マネーフォワードケッサイ株式会社
利用料金 【請求代行プラン】
初期費用:0~5万円
月額費用:0~3万円【入金保証つきプラン】
初期費用:0円
月額費用:0円
サービス内容 請求書発行
入金管理
未回収金保証
与信審査
審査スピード 最短数秒
保証料・手数料 【請求代行プラン】
手数料300~500円/件【入金保証つきプラン】
請求金額の0.5~3.5%
取引可能額 要問い合わせ
システム連携

マネーフォワードケッサイは、与信から入金確認までの請求業務を任せられるBtoBの請求業務代行サービスです。

プランは2つあり、請求業務の工数削減を目的とした「請求代行プラン」と未入金リスク低減や取引先拡大を目的とした「入金保証つきプラン」から選択可能。

決済手段は銀行振込、口座振替、LINEpay、コンビニ支払いなどに対応しています。また、取引先には、請求情報をクラウドで管理できる「マネーフォワードケッサイ インボックス」を無償で提供。

マネーフォワードケッサイの公式サイトを見る

後払い.com 口座振替サービス

運営会社 株式会社キャッチボール
利用料金 要問い合わせ
サービス内容 請求書発行
未回収金保証
入金管理
口座振替依頼書の取得などの口座振替業務
審査スピード 要問い合わせ
保証料・手数料 要問い合わせ
取引可能額 要問い合わせ
システム連携 要問い合わせ

後払い.com 口座振替サービスは、口座振替業務の全ての代行サービスを提供しています。

口座振替登録には1〜2ヶ月の準備期間を要しますが、その間も後払い.com 口座振替サービスからお客様に請求書送付を行います。

なお、口座振替登録の申し込みは、Webと口座振替依頼書どちらでも対応可能です。口座振替日も複数の選択肢があるため、ニーズに合わせて運用できます。

後払い.com 口座振替サービスの公式サイトを見る

NP掛け払い

運営会社 ネットプロテクションズ
利用料金 初期費用:0円
月額費用:月12,000円~
サービス内容 請求書発行
代金回収までの決済
未回収金保証
与信審査
審査スピード 即時~2時間
保証料・手数料 手数料 ~3.6%
請求書発行 0円〜225円(税抜)/件
取引可能額 最大300万円 ※コンビニ支払いの場合、30万円を超える支払いは不可
システム連携

NP掛け払いは、創業11年間のノウハウをもとに瞬時に多角的なリスク分析を行える、独自の与信管理システムを持ちます。

独自のシステムにより、個人事業主から中小企業までも取引対象になるため、幅広い顧客を取り込めるのも特徴。

さらに、請求書発行のタイミング変更や専用コールセンターによる対応などのサービスも行き届いているため安心です。

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クロネコ掛け払い

運営会社 ヤマトクレジットファイナンス株式会社
利用料金 初期費用:0円
月額費用:0~10,000円
サービス内容 請求書発行
集金
入金管理
督促
与信審査
審査スピード 最短5分
保証料・手数料 取引額の2.0~5.0%(個別相談)
取引可能額 60万円~2,000万円(個別設定)
システム連携

クロネコ掛け払いは、導入企業2,000社・請求書発行200万件超の実績を持つBtoB決済サービスです。

小口案件や個人事業主にも対応しているのが特徴。また、在庫・倉庫管理、宅急便やコールセンターなどその他のヤマトのサービスとも自動提携できるのが魅力です。

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SAGAWA B2B決済サービス

運営会社 SGシステム株式会社
利用料金 月額費用:0円
初期費用:0円
サービス内容 与信審査
未回収金保証
回収業務
審査スピード
審査スピード 要問い合わせ
保証料・手数料 要問い合わせ
取引可能額 個人事業主の場合 500万円
法人の場合 1000万円
システム連携

SAGAWA B2B決済サービスは、佐川グループが提供するBtoB向けの決済代行サービスです。

利用限度額は取引先ごとに個別で設定可能なため、ビジネスを縮小することなく営業活動できるのがメリットです。

物流大手企業の強みを生かした倉庫管理や物流の自動化ソリューションも提供しているので、物流業界の会社には導入メリットが大きいでしょう。

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請求まるなげロボ

運営会社 株式会社ROBOT PAYMENT
利用料金 要問い合わせ
(請求書発行件数に応じて変動)
サービス内容 請求
集金
入金消込
督促業務
与信審査
審査スピード 要問い合わせ
保証料・手数料 手数料 1.0%~
取引可能額 要問い合わせ
システム連携

請求まるなげロボは請求業務の「リスク」と「業務」を0にすることを目的とした、請求業務代行サービスです。

請求情報はクラウド上で管理可能で、売掛金回収状況など各取引先の管理をリアルタイムで行えます。

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GMO掛け払い

運営会社 GMOペイメントサービス株式会社
利用料金 初期費用:0円
月額費用:0~14,000円
サービス内容 請求
入金確認
督促業務
与信審査
審査スピード 数秒
保証料・手数料 手数料0.5~3.4%+請求書発行150円/件
取引可能額 1,000万円
システム連携

GMO掛け払いは、BtoB取引において売り手側である導入企業の請求関連業務サービスです。

以下のようなオプションサービスも豊富に用意されています。

  • 所定日より早く入金できる早期入金サービス
  • 与信審査に通過しなくても、請求書発行と入金管理を代行するサービス
  • SaaS系サービスの定期的な請求に利用できる定額請求サービス

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クラスメソッドメンバーズ

運営会社 クラスメソッド株式会社
利用料金 初期費用:0円
月額費用:0円
サービス内容 円建て請求書払い
無償セキュリティ設定
AWSのボリュームディスカウント
高品質なサポート
審査スピード 要問い合わせ
保証料・手数料 要問い合わせ
取引可能額 要問い合わせ
システム連携 要問い合わせ

クラスメソッドメンバーズ は、AWS(Amazon Web Service)利用を総合的に支援するサービスです。

AWS請求代行サービスでは、円建て請求書払いや高品質なサポートなどのサービスを提供しています。
請求・コスト面から運用・セキュリティまでAWSを安全に活用するための環境が提供されるため安心です。

クラスメソッドメンバーズの公式サイトを見る

請求代行サービスを利用する注意点3つ

請求代行サービスを利用する際は、以下の3点に注意しましょう。

  1. 請求代行サービス会社と情報を共有する
  2. 取引先からの了承を獲得する
  3. セキュリティ対策を確認する

請求代行サービス会社と情報を共有する

まずは、請求代行サービス会社と情報を共有することです。

便利な請求代行サービスですが、請求・回収業務を外注することで取引先の経営状態が見えづらくなります。

しかし、取引先の経営状態を把握していないと支払い能力も見えてきません。支払い能力は「この先も取引を継続して良いのか」という重要な指標になります。

請求代行サービス利用中も、取引先の経営状態については常に把握するのを心掛けましょう。

取引先からの了承を獲得する

取引先からの了承を獲得することも大切です。

何も情報がない状態で請求代行サービス会社の社名で請求書が届くと、取引先は不信感を抱きかねません。
「見知らぬ会社から文書が届いた」と不安になり、未開封のリスクもあります。

こうした事態を防ぐためにも、取引先には請求代行サ―ビスを利用していることをきちんと説明し、了承を得ておきましょう。

セキュリティ対策を確認する

セキュリティ対策についても確認してください。

請求代行サービス利用時は、取引先の口座情報など機密情報を預けることになります。

セキュリティ対策が脆い請求代行サービス会社に依頼した場合、取引先の貴重なデータを安全に管理できません。
もし、情報漏洩などの事態が起きれば自社の信用失墜につながり、取引も継続できないでしょう。

そのような事態を避けるために、請求代行サービスを選ぶときはセキュリティ対策の充実度にも目を向けてください。

請求代行サービスを利用するメリット4つ

最後に、請求代行サービスを利用するメリットを紹介します。

  1. 請求業務の負担を軽減できる
  2. 豊富な決済手段を利用できる
  3. 請求業務のミスを抑制できる
  4. 売掛金の未回収予防につながる

請求業務の負担を軽減できる

まず、請求業務の負担を軽減できます。

請求代行サービスを利用すれば、自社ですべきことは請求に関わるデータの作成程度で済むでしょう。
そのため、経理担当者の負担軽減はもちろん、業務効率化を実現できます。

豊富な決済手段を利用できる

請求代行サービスの利用により、豊富な決済手段を利用できます。

例えば、現金払いや銀行振込以外は非対応だった場合、取引先は不満を抱くかもしれません。

そこで、請求代行サービスの利用により、クレジットカード払いや電子マネーなど決裁手段を拡充すれば、取引先の不満も解消されるでしょう。

なお、豊富な決裁手段を用意しておくことは新規取引先の獲得にもつながります。

請求業務のミスを抑制できる

また、請求業務のミスを抑制できます。

請求業務はルーティン化された作業ですが、短期間で膨大な量の請求書発行を行うため、人的ミスを起こしかねません。

しかし、請求まわりのミスは、会社にとって大きな打撃となります。取引先からの信用を失いかねません。

請求業務を専門としてノウハウを蓄積している請求代行サービスなら、ミスの予防につながります。

売掛金の未回収予防につながる

請求代行サービスの利用で、売掛金の未回収予防にもつながります。

従来は、取引先が入金対応をしない限り、自社に売掛金が振り込まれないままの状態でした。
ただ、振込締切日までに入金が確認できないと、請求書の再発行や督促の連絡などの本来発生しない作業をこなさなくてはいけません。

請求代行の未回収保証サービスを利用すれば、振込締切日にはきちんと入金されるので安心です。

まとめ:請求代行サービスを導入して業務効率化を図ろう

請求代行サービスを利用することにより、請求業務におけるさまざまな課題を解決し、業務効率化も実現可能です。

企業にとって、請求業務は信用にもつながるため、正確にこなさなければいけません

請求代行サービスは、基本的な請求業務代行を行う以外に、督促や未回収金の保証の代行にも対応しているので安心です。また、決裁手段の選択肢を増やすことができ新規取引先の獲得にもつながるでしょう。

本記事で紹介した選び方のポイントを軸にして、自社に最適な請求代行サービスを検討してください。