「テレアポの仕事はきつい」
そんなイメージが浸透しているのは事実です。テレアポがきついと感じるのは明確な理由があり、敬遠されがちな仕事でもあります。
一方、テレアポで身に着くスキルもあり、デメリットばかりとは言い切れません。
本記事では、テレアポのきつさを乗り切る心構えや対処法を具体的に紹介します。
ぜひ最後までお読みください。
この記事の内容
テレアポがきつい理由
テレアポがきついのは、以下の理由になります。
単純作業を繰り返す仕事だから
テレアポの仕事は、多数の顧客に同じトークスクリプトを読み上げながら営業をする単純作業の繰り返しです。慣れてくれば、精神的に余裕も出てきますが、いずれにしても自分のデスクで電話を掛け続けるというスタイル自体にきつさを感じやすいのです。
成約のハードルが高いから
テレアポ自体に警戒心を持っている人は多く、知らない電話番号であることを理由に電話に出ないことやすぐに切られてしまうことは日常茶飯事です。
実際、テレアポの成功率は約1%~3%と、基本的に成約に結びつかないことが前提となっています。
ほとんどの電話でアポが取れないことを理解した上で電話営業を行うと、かなり気分が軽くなるのでおすすめです。
成約率の低さに対して過度に責任を感じたり、上司からの評価を気にしすぎる人にとっては特にきつい仕事です。
ノルマが課される場合もあるから
テレアポにはノルマが課される場合があるため、きつさを感じやすいです。
成約率が低いテレアポでノルマを達成するのはハードルが高く、勤務中は常にプレッシャーが伴います。ノルマを達成できないことを重く受け止めるほど、きつさの度合いも大きくなります。
心無い言葉を言われる場合もあるから
テレアポでは、相手から心無い言葉を言われるケースもあります。
相手の忙しいタイミングに電話を掛けてしまった場合やテレアポ自体に嫌悪感を抱いていることが原因です。顔が見えないのを良いことに、ただストレスをぶつけている場合もあります。また、どれほど丁寧に電話を掛けたとしても相手に怒られることは不可避です。
心無い言葉を言われると自分を否定された気持ちになってしまいますが、なるべく受け止めずに流していくことが大切です。
テレアポで身に着くスキル
きつい仕事であるテレアポですが、その分、以下のようなスキルを身に着けることができます。
営業スキル
テレアポは、自社の商品やサービスの知識を身に着け、その良さを相手にわかりやすく説明する力が必要です。
最初は電話を掛けるだけでも精一杯になりがちですが、成約を勝ち取るために試行錯誤をしていく中で営業スキルを磨くことができます。
電話対応スキル
テレアポは、勤務時間の間、電話を掛け続ける仕事です。
たくさんの顧客と電話で話す経験を重ねる中で、電話での挨拶の仕方や好印象を与える話し方、丁寧な電話の切り方等を身に着けることができます。失敗することがあっても、次に活かすことで良い経験になります。
現在は、メールやチャットアプリを利用した連絡が浸透しており、電話の利用機会が減っています。そのため電話に苦手意識を持つ人が増えています。
しかし、現在もテレアポは有効な営業手法として使われており人材の需要もあるため、電話対応スキルを持っていることは強い武器になります。
ストレス耐性
テレアポでは相手から暴言を吐かれたり、思うように成約に繋がらず、ストレスを感じやすい場面によく遭遇します。
しかし、ストレスが発生する度に落ち込んでいても無意味であることがわかってくると、気持ちの切り替えを素早く行うことができます。
ストレスを溜め過ぎるのも良くないですが、必要以上にストレスを抱えないようにコントロールできる力は、生きていくうえでも貴重なスキルとなります。
きついテレアポを乗り切るための心構え
テレアポはきついですが、乗り切るための心構えを知っておけば少し気持ちが楽になります。以下に心構えを紹介します。
「断られるのは当然」と割り切る
テレアポは、断られて終わってしまうことがほとんどなので、割り切ることが必要です。
テレアポに慣れている人でも断られています。成約を期待し過ぎないようにしましょう。
断られることについて、個人が過度のプレッシャーや責任を負う必要はありません。
相手が話を聴いてくれそうな場合の電話には気合いを入れて臨み、最初から断る相手に対しては特に感情を持たないことが大切です。
商品・サービスに自信を持つ
営業する商品やサービスに自信を持つことは、テレアポのきつさを軽減するために有効です。
断られたり、理不尽に怒鳴られるような反応が続くと精神的につらくなり、商品やサービスにも自信がなくなってくるときもあるでしょう。
しかし、その商品やサービスをより多くの人に利用してもらう価値があるからこそ、テレアポ業務が存在しているのです。
テレアポがきつくなってしまったときは、商品やサービスについても今一度見直し、自信を持ちましょう。
正しいことをしていると認識する
テレアポの仕事が存在している以上、テレアポを行うのは正しいことです。相手のネガティブな反応や成約率の低さにくじけそうになっても、「正しいことをしている」というのを忘れてはいけません。
テレアポは「良い商品やサービスを多くの人に知ってもらうための大切な業務」であるという考えを軸に持っていると、ストレスを溜めづらくなります。
「突然、電話を掛けてしまい申し訳ない」「自社の商品やサービスを売り込むことは迷惑かもしれない」と考えながら電話を掛けると、自信のない話し方になってしまいます。
自信のなさは相手に対しても何となく伝わってしまい、商品やサービスの魅力が伝わりづらく、成約率はさらに期待できなくなります。
きついテレアポを乗り切るための対処法
きついテレアポを乗り切るためにできることを紹介します。
トークスクリプトの活用
トークスクリプトとは、商品・サービスの紹介方法を記載したテレアポで使う台本です。
特に最初のうちは自分自身の言葉だけでテレアポを行うのは難しいです。トークスクリプトを見ながら電話を掛けることで、顧客に合わせた対話方法や案内方法を参考にして話すことができます。
また、トークスクリプトを利用することで誰が電話を掛けても同じように案内ができ、テレアポの質を維持しやすくなります。
商品・サービスの知識をブラッシュアップする
テレアポでおすすめする商品・サービスの知識は一通り学んでいても、知識を更にブラッシュアップすることで、より説得力のある説明ができます。顧客側も商品・サービスの良さを真に理解している人からの説明には心を動かされるでしょう。
トークスクリプトに記載している紹介方法とは別な切り口で、商品・サービスの良さを伝えられるようになれば、様々なニーズを持つ顧客に、より対応しやすくなります。
休憩時間はリフレッシュする
休憩時間は一旦仕事のことを忘れてリフレッシュすることが大切です。
ストレスを感じる場面が多いテレアポですが、休憩時間まで仕事のことを考えてネガティブな気持ちになる必要はありません。
勤務時間中、同じ姿勢で電話を掛け続けるテレアポは身体的にも負担が掛かっています。ストレッチ等をしてコリをほぐしておくことも大切です。
職場内でお互いの悩みを共有する
テレアポのきつさを一人で抱えないようにしましょう。
テレアポ業務を担当している同僚と悩みを共有することも、大切です。また、高い成約率を獲っている同僚が居れば、ノウハウを教えてもらうのも良いでしょう。
テレアポのストレスについても、上司や同僚に話すことで気持ちが楽になる場合もあります。「悩んでいるのは自分だけではないこと」や「過度にプレッシャーを抱える必要はないこと」がわかれば、肩の力を抜いてテレアポに取り組むことができます。
テレアポ代行を活用する
テレアポ代行を活用するのも選択肢です。
当然、費用は掛かりますがテレアポ代行は高い営業ノウハウを持つため、テレアポ業務のみを委託することで自社の生産性が上がる可能性も十分あります。
下記の記事でおすすめのテレアポ代行会社を紹介していますので、是非参考にしてください。
まとめ
テレアポは、きつい仕事であることは確かです。テレアポによって心身に負荷が掛かり支障をきたしている場合は、無理に続ける必要はありません。ご自身の健康を最優先にしましょう。
しかし、身に着くスキルやきつさを乗り切る方法はあり、「テレアポはきついだけ」と最初から決めつけてしまうのも勿体ないのです。
テレアポをする以上、たくさんのきつさを味わう場面がありますが、身に着いたスキルやストレス状態を乗り越えた経験は、仕事以外の様々な場面でも役に立ちます。